――はじめて訪れる那珂川町はいかがでしたか？

那珂川の水面が太陽に反射してキラキラと輝いていて、紅葉もきれいで、自然をたくさん感じることができたので気持ちよかったです。山に囲まれているのに、川幅が広いせいか視界が開けていて、とても開放感のある町だと感じました。それぞれのスポットが近くに集まっているので、1つの町の中で、限られた時間だとしても、いろいろな楽しみ方で充実した時間を過ごせるな、と思いました。

――自然との一体感がある場所が多かったですね。

馬頭広重美術館の入り口の竹やぶと、美しい建物が自然と溶け込んでいるのが印象的でした。私は最近美術館に行くようになったばかりの初心者ですが、そんな私でも楽しめて、気軽に立ち寄れる場所だと思いました。浮世絵だけでなく、美術館の建物自体にも魅力があり、素敵な場所でした。

――陶遊館では、ろくろ体験に挑戦しましたね。

以前、誕生日に急須を頂いたので、今回はそれにあわせて湯呑みを作りました。少し力を入れただけで形が変わるので、緊張しました。色付けもしていただけるとのことで、完成品がどんなふうになるのか想像しながら心待ちにしています。ろくろを楽しめて、手元に届くまでの2ヶ月間もワクワクできて、手元に湯呑が届いたら、その湯飲みで飲むお茶の味も楽しめる……作った日だけではない楽しみ方を教わった気がします。これまでも、旅先で度々、琉球ガラスや機織りなどの体験をすることがあったのですが、今回小砂焼に挑戦して、その土地特有のものを作ることが好きだな、と改めて感じました。

――飯塚邸での宿泊はいかがでしたか？

国登録有形文化財と聞いて、とても大切な歴史ある建物に泊まれるのだと、ドキドキしました。古民家での宿泊は初めてだったのですが、きれいなお庭やお部屋の木の香りに癒やされました。飯塚邸の周りは民家が多いので、少し町を歩くとホテルに泊まっているはずなのに、自分がこの町になんとなく溶け込めている気がして、とても居心地良かったです。夜ごはんは重箱のお弁当で、鮎やゆばなど、ご当地の食材を堪能しました！ふっくらホカホカのお米といただく朝食も、とてもおいしかったです。

――鮎は、林屋川魚店でも召し上がりましたがいかがでしたか？

鮎は大好きなのですが、なかなか食べる機会がなかったんです。林屋川魚店さんの鮎は、身がぎっしり詰まっていて、ホクホクですごくおいしかったです！自分では魚をさばけないので、焼いた鮎しか食べたことがなかったのですが、店内にはたくさんのバリエーションの商品があって、こんぶ巻やゆず味噌煮、子持ち鮎など気になる商品がたくさんありました。炭火で焼いているところもテンションが上りました。

――おみくじ、大吉がでましたね！

この大吉を始め、今回の撮影ではパワーをもらえた気がします！ 大自然の中に、さまざまな願いを叶えてくれるたくさんの種類のふくろう像があって写真映えすると思うので、若者とか女子旅にもぴったりなスポットですね。

――幸寿司総本店で召し上がった「宝船！幸ちゃん丸」は迫力がありましたね。

一人で食べきれないぐらいボリュームがすごかったです！ 見ているだけで楽しいなと思いましたし、知らないお魚も入っていてワクワクしました。私は、旅行場所を決めるときに食事が一番大切で、刺身が美味しいところに行きたいなと思うくらい海鮮が大好きなんです。欲張って沢山注文してしまうこともあるので（笑）、何人かで行って少しずつ食べたいですね。

――サンタヒルズではクリスマス気分を味わっていただきました。

クリスマスが一年で一番好きなんです。子どもの頃のワクワク感が今もあって、なんだか温かい気持ちになります。桜の時期でも、真夏でも、一年中クリスマス気分を味わえるのは、なんだか不思議ですよね。サンタヒルズはイルミネーションもきれいだそうなので、今回は見られなかったから、いつか見てみたいです。

――併設のCafe＋Gallery Komorebiはいかがでしたか？

ご家族でカフェを運営されているアットホームで温かみのある場所だと思いました。お料理も、器やギャラリーの洋服、建物自体もすべて手づくりだそうで。たくさんの良いものに触れてこられた方たちなのだろう、そう思わせてくれる素敵なカフェでした。

――那珂川町での、1泊2日の旅、大満喫していただけたようですね。

「道の駅ばとう」で、手づくりお味噌としいたけ、銀杏をお土産に買いました！ 普段、なかなか道の駅に立ち寄ることができなかったので、嬉しかったし、町の人が作った野菜や特産品がたくさん並んでいるところに行くのも、旅の醍醐味だと思いました。非日常的な空間でもリラックスできる旅が好きな私にとって、のんびりとした時間が流れる那珂川町での、自然を感じる旅は、あっという間の最高の時間でした。