特集 手しごとに触れる“クラフト旅”へ

手しごとを“買う”1日 京都[京都府]

伝統的な工芸品や職人御用達の道具店など
100年以上続く手しごとが息づく京都。
作り手の思いが込められた品々はどれも美術作品のような完成度で、
持っているだけで日常に趣や情緒を感じさせてくれます。
特に包丁や金網などの道具類は、
一生ものとして使い続けられる使用感が魅力。
お気に入りの“手しごと”を探しに京都を散策しましょう。

文/小島浩隆(RUNS)

京都[京都府]

※新型コロナウイルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。最新の公式情報をご確認ください。

スケジュール

まずは作り手の思いに触れる梅小路公園手づくり市へ

梅小路公園
梅小路公園
2月の開催は、梅小路公園手づくり市が2月4日、
百万遍さんの手づくり市が2月15日
梅小路公園
百万遍さんの手づくり市の様子

毎月第1土曜日(1・5月を除く)に梅小路公園で開催される手づくり市。出店は全て手づくりのものに限り、手づくりならではのぬくもりを感じる商品が一堂に会します。作り手との交流が楽しめるのもこの市のポイント。また、知恩寺境内で毎月15日に開催される「百万遍さんの手づくり市」でも手づくりアイテムやドリンクの出店が立ち並び、手しごとの担い手たちとの交流を満喫できます。

梅小路公園手づくり市
開催場所/京都市下京区観喜寺町56-3 梅小路公園
電話/075-771-1631(10:00~15:00)
開催日/毎月第1土曜日(1・5月を除く)
時間/9:00~16:00

百万遍さんの手づくり市
開催場所/京都市左京区田中門前町103 知恩寺境内
電話/075-771-1631(10:00~15:00)
開催日/毎月15日
時間/8:00~16:00

梅小路公園
春には満開の桜も

Kaikado Caféで早めのランチ&ショッピング

日本一の歴史を誇る茶筒の老舗メーカー「開化堂」のカフェ。“開化堂の応接間”をコンセプトに、1階はドリンクをはじめ、軽食やスイーツまで楽しめるカフェスペースで、2階は茶筒のショップになっています。モダンでありながらクラフト感あふれるカフェスペースでこだわりのドリンクやフードを味わいながら、長い歴史を持つ工芸品が生活の中で実際に使われている様子を体験することができます。

住所/京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
電話/075-353-5668
営業時間/10:00~18:30(L.O.18:00)
定休日/木曜日

Kaikado Café
手づくりの茶筒をはじめ、さまざまな生活の道具を展示販売
Kaikado Café
通い珈琲缶(銅・真鍮・ブリキ)22,000円
Kaikado Café
大きな窓から差す光が心地よい店内
Kaikado Café
「Kaikadoチーズケーキセット」1,580円
KA SO KE KI
KA SO KE KI
店内ではさまざまなポップアップも開催。2月1~13日まではタイル作家の巴誉(ともえ)のポップアップ「今日はどこに旅しよう。巴誉さんがいざなう、溢れる模様をまとった陶のくに。」を実施中(数に限りがあるため完売の可能性あり)
KA SO KE KI
健康的でナチュラルなものが楽しめるショップが並ぶ「GOOD NATURE STATION」

KA SO KE KIでクラフトアイテムを物色

京都・河原町のランドマークとして注目される複合型商業施設「GOOD NATURE STATION」の3階にあるセレクトショップ。新進気鋭のアーティストやクラフト精神を重んじるブランドの、創り手の物語と人柄が感じられる作品が集います。まるで芸術作品のようなアイテムは、器やガラス細工、アクセサリーをはじめ、日々の暮らしになじむデザインながらも存在感のある風合いが魅力の逸品ばかり。

住所/京都市下京区2丁目稲荷町318-6 GOOD NATURE STATION3F
電話/075-352-3712(代)
営業時間/10:00~20:00
定休日/施設に準ずる

KA SO KE KI
取り扱いブランドのひとつ「サンガインセンス」のお香。香木香「パロサント」2,450円
公長斎小菅

公長斎小菅で暮らしになじむ竹製アイテムを購入

次に訪れたいのは、1898年創業の「公長斎小菅」の直営店・京都本店。古くから日本人になじみ深い “竹”を使用した温かみあふれるアイテムは、現代の暮らしにも合う洗練された上品な仕上がりに。50年以上続くロングセラーの箸や看板商品の弁当箱といった実用的なものから、伝統的な工芸技術を生かしたファッションアイテムなど幅広いラインナップも魅力のひとつです。こだわりの竹製品を通して竹の魅力を発信しています。

住所/京都市中京区中島町74 ザ ロイヤルパークホテル 京都三条1F
電話/075-221-8687
営業時間/11:00~19:30
定休日/なし

公長斎小菅
竹のぬくもりを感じる店内でゆっくりお買い物
公長斎小菅
竹の箸は、先端が細いためすべりにくく口当たりがやさしいのが特徴。「銀市松箸」各1,320円
公長斎小菅
竹の模様が、料理をより美しく見せてくれる
ブランドの看板商品「一段弁当箱」各6,600円

旅の最後は、料理人御用達 辻和金網で“一生もの”探し

辻和金網
辻和金網
金網細工は一つひとつ職人の手づくり
辻和金網
「茶こし」3,300円~。サイズ展開もあり

「手しごとを買う旅」の最後は、京都御所から南に延びる堺町通に店を構える金網細工「辻和金網」。創業以来80余年の技を今もなお守り続け、一つひとつ手づくりされる商品は細部まで美しく堅牢。受け継いできた伝統を大切にしながら、時代の流れに合った道具を作る職人たちの技は、一流の料理人から一般家庭の主婦まで多くの人を魅了します。食卓用品や焼き網、手編みかごなど、数ある品から一生ものを見つけてみてはいかが。

住所/京都市中京区堺町通夷川下る亀屋町175
電話/075-231-7368
営業時間/9:00~18:00
定休日/日曜日、祝日

辻和金網
「手付焼網」(22.5×22.5)4,950円。目の細かい焼き網受けが、ガスの直火を和らげて熱をまんべんなく伝えるので、パンを焼くと外はカリッと、なかはふんわり仕上がる
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