インタビューを記事にするコツとは? TRILL元編集長・橋本夏子さんによるライター講座
10月12日、第六回ライター講座を実施しました。講師は第四回ライター講座で好評だった、元TRILL編集長の橋本夏子さんです。講座では旅先で使えるインタビュー術に加えて、聞いた内容を記事にするための書き方を教えてもらいました。気になる講座の様子を一部ご紹介します。
目次
ゲストは橋本夏子さん
慶應義塾大学法学部卒業後、読売広告社営業職を経て、出版社へ転職し編集者へ。「Popteen / NIKITA / ar」など一貫して女性メディアの編集に20年間携わる。主婦の友社「SCawaii! / Ray」副編集長を経て、Yahoo! JAPANグループの女性WEBメディア「TRILL」の編集長に就任。女性ユーザー1000名以上、著名人、モデルなどのインタビュー取材約100件、ファッション撮影数1,000件、海外ロケ撮影20回以上を経験。
テーマは「旅先で食べた忘れられない味」について
講座に参加したメンバーには「旅先で食べた忘れられない味」をテーマに、1対1で前半8分、後半15分の合計23分インタビューをしてもらいました。講座に参加したメンバーにはインタビューした内容を600~800文字でまとめ、提出してもらいます。
参加メンバーからは「インタビューを通してお互いの共通点を知ることができて嬉しかった」という感想や、「自分から会話を広げるのが難しかった」といった声も。 前回に比べ、今回のインタビューはうまく話せたという方が多かったです。
インタビュー内容を書くコツとは
ここからは講座のメインとなる「書く」スキルを教わります。普段から文章を書いている方は多いと思いますが、相手に伝わりやすい文章を書くには構成要素を理解し、組み立てることが大切です。
【1】起承転結を意識した文章になっているか
橋本さんによると、文章の構成要素は「起承転結」が大切だといいます。「起」は導入文(リード)。何について書かれている記事なのかを知ってもらいます。「承」は導入文の説明を、「転」でさらに発展させた内容を書くといいでしょう。「結」で読者にどのように感じてほしいかを意識して、全体をまとめます。
【2】読みやすい文章を作るための10のルール
橋本さんには、読みやすい文章を作るための10のルールを紹介してもらいました。どれも大切なことばかりですが、特に重要なポイントをいくつかご紹介します。
主語述語が離れていると読みづらい文章になります。どうしても長くなってしまう場合、2つの文章に分けて簡潔に仕上げましょう。一文に入れるメッセージをひとつにすることも大切。接続詞を何個も使うことで長い文章を書く方がいますが、これはかなり上級者向けのようです。今回のテーマ「旅先で食べた忘れられない味」の場合、「おいしい」を連発しないように「同語反復」を避けると、文章にバリエーションが出て読みやすくなります。
【3】公開前には最終チェックを忘れないように!
書き終わったらいよいよ公開ですが、公開前には最終チェックが必要です。確認しておきたいポイントを紹介します。
・主語述語が離れておらず、初めて読む人にも理解してもらえる文章か
・文章は長すぎないか? 一文あたりの文字数は60文字を目安にする
最後に、記事は1日置いてから公開することを忘れずに。書いている時は“ライティングハイ”になりがちです。次の日に「初めての読者」の気持ちで読み、問題なければ公開しましょう。
旅色LIKESでは情報発信に役立つ講座を実施
旅色のファンコミュニティ「旅色LIKES」では、メンバー限定のライター講座や写真講座といった専門講座のほか、宿泊企画「お試しステイレポ」やオリジナルバスツアーなども実施しております。興味のある方はぜひご応募ください。