北海道帯広市・清水町で豚丼を食べるならここ! 地元民が推す豚丼4選
帯広の名物といえば、甘辛いタレで香ばしく焼き上げた豚肉が乗る丼「豚丼」。十勝地方では、明治時代の終わりごろから養豚業がはじまり、豚肉が親しまれてきました。なかでも帯広市が「豚丼」発祥の地といわれ、ご当地グルメとして全国的に知られています。今回は十勝エリアに密着し、グルメ店の魅力を伝え続ける旅色の地域プロデューサー・妹尾(せお)が、現地を巡ったからこそ知り得た豚丼おすすめの店を4つ紹介します。
目次
地域プロデューサー・妹尾(せお)のプロフィール
札幌市出身の27歳で3歳の息子がいます。だいたい休日は息子を連れて公園や子連れで楽しめるスポットを巡っています。写真を撮ることが好きなので、家族とのひと時や息子の成長をカメラにおさめるのが今の楽しみ。最近は、仕事終わりに十勝の豚丼を食べることでスタミナ回復をしています。
毎日でもOK! “秘伝のタレ”と価格 が魅力「ぶた丼のとん田」
最初に紹介するのは、地元民だけでなく観光客からも人気も集める豚丼専門店。“豚丼ではなく、手間ひまを売る”という創業者の思いを引き継ぎ、1枚1枚丁寧に手切りし、やわらかい部分だけを厳選して使用しています。
創業者とその息子にしか出せない味の“秘伝のタレ”は少し甘めで、上質な豚肉との相性も抜群。サラリーマンでも負担にならないようにと、創業当初からリーズナブルな価格で提供しています。広い駐車場も完備しているので、旅の途中におすすめです。
3種のタレを使い分け、店内はスタイリッシュ「ぶたどんのかしわ」
続いて紹介するのは、3種類の自家製タレで仕上げる豚丼専門店。1つ目は肉をやわらかくするもので、2つ目は照りと香ばしさをプラス、3つ目は香り付け用とタレを使い分け、味も香りも引き立つ逸品を提供しています。「豚肉は、甘みのある3種のタレで2度焼きすることで濃厚な味わいになるそう。舌がとろけるようなおいしさです」と妹尾さんも太鼓判を押します。
ご飯にもこだわっており、鉄分や食物繊維、タンパク質などが豊富に含まれている「いなきび」を入れて炊き上げています。そんな気遣いは店内にも及び、モノクロベースの落ちついたお洒落空間は、男性だけでなく女性1人でも気兼ねなく立ち寄れます。
旨味が凝縮された豚肉で仕上げる「十勝豚丼ひまわり」
イオン帯広店のフードコート内にある豚丼専門店。十勝産の豚肉にこだわり、甘めのタレが絡むやわらかな豚ロース、脂に旨味が凝縮された豚バラを使用。ふっくらとした北海道産のお米「ななつぼし」との相性は抜群です。
このお店では通常の豚丼に加え、姉妹店「カレーShop ジャングル1」とのコラボメニュー「豚丼カツカレー」が食べられます。ボリューム満点で食べ応えがあり、ご飯と豚肉をそれぞれ大盛りにできるので、食べ盛りの学生やスタミナをつけたい男性にぜひ一度、食べて欲しいメニューです。
蒲焼きのタレをベースにした老舗「ドライブインいとう」
昭和48年に創業した、清水町の国道274号線沿いに位置する老舗。甘すぎず辛すぎない独自のタレは、蒲焼きのタレをベースに試行錯誤しながら作られました。霜降りで身が引き締まった北海道産の豚肉は、やわらかさと噛み切る力のバランスを考え、8mmの厚さにカット。余分な油を使わずにヘルシーに仕上げています。
秘伝のタレは「豚丼名人」として全国に発売され、店の味を手軽に再現できると、道内・道外で広く重宝されている人気商品です。「家族でご飯を食べる機会が少なくなっている今、このタレで豚丼を食べる機会を増やし、会話のきっかけを提供したい」という、社長の想いが詰まっています。オンラインショップで購入可能なので、ぜひ一度試してみてください。
おわりに
ひと口に「名物・豚丼」と言っても、その作り方や味はさまざま。まずは今回ご紹介した店舗を回って、好みの味を探しましょう。また、豚丼のほかにも日本を代表する食料供給基地・十勝にはチーズやスイーツ、豊かな自然環境で育てられたブランド牛など、このまちでしか食べられないグルメが盛りだくさん。そんな十勝エリアの魅力は『月刊旅色12月号』の誌面でより知れますよ。