笑いあり、歴史あり、ビールあり 関西で“大人の修学旅行”

京都府

2020.03.19

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笑いあり、歴史あり、ビールあり 関西で“大人の修学旅行”

目次

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一杯目は京都の「五条坂」で

本日のビール豆知識①「寺とビール」

200年の歴史と共に味わうビール

本日のビール豆知識②「ブルーパブ」

続いて、笑いの街・大阪へ

地元のビアバーで飲み比べ

本日のビール豆知識③「ビアフライト」

皆さんこんにちは! “ビールおねえさん”こと、古賀麻里沙です。

第4回目のビール旅は、飲んで笑って歴史を学ぶ「関西ビール旅」へ。さぁ、今回はどんなビールとの出会いがあるでしょうか? 早速、出発です。

一杯目は京都の「五条坂」で

まず向かったのは、京都の「清水寺」。「五条坂」を上っていると“飲み歩きできるビール”という素敵な文字が目に入り、そんなの飲むしかないじゃないですかー! と、即購入。関西旅の一杯目が決まってハッピーです。

坂のお共に、「ケルシュビール」を。

ケルシュビールとは、ドイツのケルン地方が発祥のビアスタイルです。フルーティな香りに軽い口当たり、苦味は控えめでスイスイと飲めてしまいます。歩きながら飲むのにぴったり!


そうこうしているうちに見えてきましたよ。「清水寺」に到着です。

立派な正門、「仁王門」をくぐって中へ。門の両脇にある「仁王像」は京都では最大級の像だといわれるだけあって、すごい迫力。見ているとなんだか背筋がピンと伸びますね。

右側に写っているのが「三重塔」で、鮮やかな赤がとっても印象的です。「仁王門」と「三重塔」は重要文化財に指定されているそうですよ。左側は「経堂」。もともとは講堂で、中には仏教の一切経が所蔵されているんだとか。

「今回の旅でも素敵なビールにたくさん出会えますように」

真剣にお願いをしたところで、次は「伏見」へ向かいます。ずっと気になっていたブルーパブへ!

本日のビール豆知識①「寺とビール」

日本人で初めてビールを醸造したのは、蘭学者であった川本幸民(かわもとこうみん)氏だと言われています。一説によると彼は、1853年前後に江戸の自宅でビールの醸造を試み、浅草の曹源寺境内でビールの試飲会を開いたとか。試飲会には桂小五郎や大村益次郎、橋本左内といったそうそうたるメンバーが招かれたそうです。

日本人初のビールは寺で飲まれたんですね~。

200年の歴史と共に味わうビール

朝7時からビールが飲めるという素敵すぎるスポットに到着ーーー! とってもお洒落なビアバー「家守堂」さん。早い時間帯から飲んでいる人、結構いらっしゃいます!

綺麗なので、新しそうなお店だなぁと上を見上げてみると、あれ? なかなか年季の入った天井……

実はここ、古くから続く茶屋を改装した、茶屋兼ブルーパブだったんです。

お洒落なカウンターの前にずらりと並ぶビアタップ。できたてのハウスビールもゲストビールも気になるし、どれを飲もうかな~と、わくわくが止まりません。

迷った挙句、なかでも一番興味を惹かれた「茶かぶき」をチョイス! 茶屋ならではの“お茶”を使ったビールなんだそうです。お茶の優しい香りと風味が感じられて、それでいてビールらしいしっかりとした苦味も楽しめます。さらに、ゆずの皮の爽やかさとスパイシーなキレのある味わいでさっぱりとした飲み口。たまりません!

食事は、「ブッダボウル」という丼を選びました。シャキシャキとした歯触りの新鮮な甘い野菜に、コリコリ食感の海藻類、それから、食べ応えのある肉厚きのこの天ぷらが玄米の上に盛り付けられた、ヘルシーだけどとってもボリューミーな丼。ビールとの相性も抜群でした。

料理とビールを楽しみながら、お店の歴史についても聞いてみることにしました。

「家守堂」さんは、2019年の6月にオープンしたばかりのお店で、建物自体は1817年に建てられたものなんだそう。なんだかとってもロマンがありますよね。ビール好きの施工会社の社長が茶屋の方と知り合いになり、もともとは古くから続いている茶屋だったところを茶屋兼、醸造所併設のビアバーに改装したようです。もちろん、店内ではお茶の販売もしています。お店の目の前の通りは参勤交代の本通りだったそうで、当時はとても賑わっていた港町だったんだとか。

古き良き時代の空気を肌で感じることが出来る、素敵なビアスポットでした。


◆家守堂
住所:京都府京都市伏見区中油掛町108
電話:075-603-3080
営業時間:11:00~22:00※土・日・祝日は7:00~22:00
定休日:無休

本日のビール豆知識②「ブルーパブ」

お店の中に醸造所が併設してあり、できたてのビールを飲むことができる飲食店のことを「ブルーパブ」と呼びます。「ブルー=醸造」、パブというのはパブリックハウスの略で、居酒屋を意味する言葉です。ハウスビールはブルーパブで醸造したビールのことを指し、ゲストビールはそれ以外の、他の醸造所から入れているビールを指します。できたてホヤホヤを楽しむなら、やっぱりハウスビールは欠かせません。

続いて、笑いの街・大阪へ

京都でビールと歴史をたっぷりと学んだ後は、笑いの街・大阪へ移動します。実は私、お笑いが大好きで! 今回のビール以外の旅の目的は、大阪で笑うため!!

ということで、なんばグランド花月へやってきました。大阪といえばやっぱり新喜劇は外せません♪

あぁーっ! すち子&茂造、発見! 記念に2ショット写真を撮ってもらいました^^


こちらは当日のスケジュール。

すごいラインナップだーーーっ!!! 豪華な出演陣に、始まる前からかなり興奮しています。

ハイキングウォーキングさんのイリュージョンに始まり、漫才、写術、落語まで……息をする隙もないくらい最初から最後まで笑いっぱなし。本日の新喜劇は「偽装結婚」がテーマになっていました。式の会場で結婚が破談、でも招待客のためにもどうにか決行しないと……という、ハラハラドキドキのストーリーに畳みかけるボケの嵐。かと思うと、不意にホロリとくるシーン。最高過ぎました。抱腹絶倒、大満足です!


◆なんばグランド花月
住所:大阪府大阪市中央区難波千日前11-6
電話:06-6641-0888
※詳しくは劇場ホームページまで

地元のビアバーで飲み比べ

たくさん声を出して笑ったので、喉がカラッカラです。美味しいビールを求めて夜は地元のビアバーへお邪魔してきました。

飲み比べセットを注文!

私のお気に入りは一番左の「マシマシの黒」。「うしとらブルワリー」のスタウトビールです。重厚なボディ感に、見た目からはあまり想像できないような弾けるホップの香り。ローストフレーバーの余韻までたっぷりと楽しめます。ビールは樽代わりで常時22種類準備されているそう。飲み比べなら全種類制覇できるかも!?

フードも充実しています。イタリアン中心のバル料理で、なんとビールを使ったメニューも多数! お腹もぺこぺこだったので、ガッツリいただきまーす。熱々の「牛ホルモンのクラフトビール煮込み」は、肉厚で食べごたえがありました。噛めば噛むほどホルモンの旨味が増し、お箸が止まりません。そして、大きな大きな「鶏のIPAからあげ」。サクサクの衣にジューシーな鶏肉。レモンをたっぷり絞って、パクッ。一口かじると肉汁が口の中いっぱいに溢れ出してきます。最高のペアリングでした。


◆kamikaze(カミカゼ) ~Craft Beer Works~
住所:大阪府大阪市西区北堀江1-22-21 ヒフミヤビル1F
電話:06-6539-7550
営業時間:16:00~24:00
定休日:不定休

本日のビール豆知識③「ビアフライト」

ビールの飲み比べができるテイスティングセットのことを、「ビアフライト」と呼びます。小さなグラスで3~4種類を試せることが多く、お気に入りが見つかればパイントで頼みます。パイントとはビールの容量の単位で、UKパイント(イギリス)は568ml、UKパイント(アメリカ)は437mlです。フードとの組み合わせに迷った時にもビアフライトはおすすめですよ。



第4回目の「関西ビール旅」、いかがでしたか? 今回の旅は、よく笑い、よく学び、よく食べてよく飲んで……お腹も心も頭も満たされる健康的な旅でした。

大阪、京都といえば修学旅行の定番ですよね。私も中学生の頃に訪れたことを鮮明に覚えています。大人になってから改めて訪れてみると、同じものを見ても思うことが当時と違っていたりして、自分の中の成長を感じることが出来ました。ビールも飲めるようになりましたし。ん? 一番の違いはそこかもしれないですね(笑)

笑いあり、歴史あり、ビールあり、なんだか大人の修学旅行を満喫した気分です!

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#京都 #クラフトビール #ビール #古賀麻里沙 #ビール豆知識

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ビール旅 古賀麻里沙

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古賀麻里沙

1987年生まれ、福岡県出身。キャスター、タレント。食べることと飲むことが大好きで、日々更新しているインスタグラムとYouTubeではさまざまなビールとおつまみのペアリングを発信。日本ビール検定1級を所持し、HOPPIN’ GARAGE公認の“ビールおねえさん”として活躍中。好きなビアスタイルはIPA。ビールの輪を広げるため、日々奮闘中。 YouTubeチャンネル/「ビールおねえさん古賀麻里沙のビアフライト」

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