新生活・新学期がスタートして間もないこの時期、生活環境の変化で「体がだるい」「疲れやすい」と思ったことはありませんか? そんな状態のことを東洋医学では、読んで字のごとく「未病」と呼びます。その「未病」のうちに、自然の恵みをたっぷり含んだ食材で体内のひずみを整えることが大切です。今こそ薬膳料理を食べて、健康増進を図りましょう。

そもそも「薬膳料理とは?」 そもそも「薬膳料理とは?」
中医学と呼ばれる理論に基づいて、健康によいとされる素材を組み合せて作る料理のこと。素材は生薬の原料を用いるのが有名ですが、一般的な野菜や果物に含まれる効能を取り入れることも薬膳料理の1つです。また、薬膳の基本的な考え方の1つに「陰陽」があります。体を冷やす「陰」、体を温める「陽」の性質をもった食材があり、体にとっては陰陽どちらに傾いても好ましくありません。それぞれの特性を上手に組み合わせることが大切なのです。

体調によって選べる薬膳食材 体調によって選べる薬膳食材

滋養強壮にピッタリな本格的な漢方・生薬

生薬とは、一般的に薬草の根や葉など漢方薬を構成する原料のこと。漢方は生薬の分量や比率をいかに効果的に、安全に作ることができるかを考えられた組み合わせのことなので、生薬が漢方のベースとなります。生薬はそのまま薬として使われる場合もありますが、そのほとんどは乾燥させて粉末化したり、煎じて飲んで摂取することが多いのです。海松子(松の実)、金針菜(ホンカンゾウの花のつぼみ)、枸杞(クコの実)、紅花、山査子(さんざし)、甘草などが、食べ物のアクセントとして取り入れやすい生薬です。
滋養強壮にピッタリな本格的な漢方・生薬
生薬とは、一般的に薬草の根や葉など漢方薬を構成する原料のこと。漢方は生薬の分量や比率をいかに効果的に、安全に作ることができるかを考えられた組み合わせのことなので、生薬が漢方のベースとなります。生薬はそのまま薬として使われる場合もありますが、そのほとんどは乾燥させて粉末化したり、煎じて飲んで摂取することが多いのです。海松子(松の実)、金針菜(ホンカンゾウの花のつぼみ)、枸杞(クコの実)、紅花、山査子(さんざし)、甘草などが、食べ物のアクセントとして取り入れやすい生薬です。

体の不調をととのえる意外と身近な野菜

前述した「陰陽」の観点で大きく分けると、夏季に採れるものが「陰性」、冬季に採れるものが「陽性」に分かれるものが多いでしょう。陰(寒・涼)性には水気や甘いものが多く、トマト、バナナ、パイナップル、スイカ、ナス、キュウリ、レタスなどが挙げられます。一方、陽(熱・温)性には濃い暖色系(赤、黒、オレンジなど)で土の中で育つものが多く、人参、ごぼう、れんこん、山芋、かぼちゃといった根菜類や、生姜、くるみ、カカオ(チョコレートの原料)、シナモン、リンゴ、ブドウ、サクランボなどが挙げられます。
体の不調をととのえる意外と身近な野菜
前述した「陰陽」の観点で大きく分けると、夏季に採れるものが「陰性」、冬季に採れるものが「陽性」に分かれるものが多いでしょう。陰(寒・涼)性には水気や甘いものが多く、トマト、バナナ、パイナップル、スイカ、ナス、キュウリ、レタスなどが挙げられます。一方、陽(熱・温)性には濃い暖色系(赤、黒、オレンジなど)で土の中で育つものが多く、人参、ごぼう、れんこん、山芋、かぼちゃといった根菜類や、生姜、くるみ、カカオ(チョコレートの原料)、シナモン、リンゴ、ブドウ、サクランボなどが挙げられます。

薬膳料理のいろいろ 薬膳料理のいろいろ

  • 薬膳スープ
    薬膳スープ
    滋味深いおいしさが定着した「サムゲタン」は、高麗人参やニンニク、ナツメなどを煮込んだ薬膳スープの代表格。陽性食材の鶏を使用し発汗を促すため暑気払いに効果があるとか。
  • 薬膳カレー
    薬膳カレー
    食材選びや独自の配合のもと、お店それぞれの味がある薬膳カレー。生姜やナツメグ、クミン、シナモンなど、香り豊かなスパイスを使った奥深い味が、食欲増進につながるはず。
  • 薬膳茶
    薬膳茶
    花・草・果実・茶葉などを乾燥させブレンドして作る薬膳茶。ローズの花つぼみを使った、ピンク色の「マイカイ黒豆茶」は、血流を補い高めるといわれる煎った黒豆を合わせます。

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