内緒だけど言いたい! 石垣島西部の大好きなビーチをかき氷も挟みながらご紹介

沖縄県

2022.09.12

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内緒だけど言いたい! 石垣島西部の大好きなビーチをかき氷も挟みながらご紹介

石垣島で自撮りドローンをはじめて5年。どれだけの撮影をかさねたことでしょう。藪を抜け、崖を降り、マングローブに入ってテトラポットに登って……季節ごと、日々、一瞬一瞬表情を変える自然と、そのときどきの撮影アイディアが重なって、新しい作品が生まれ……感激の繰り返しですよ。そんな響くシーンを求め続けるわたしの目利きで、大好きな海の中でも、行きづらいがゆえに知られていないスポットを、島の西側にしぼってお話いたします。言いたくないけど、わたしが直接ご案内できない方々にも、ぜひステキを体験してもっと石垣を好きになっていただきたいし、かといってやっぱり行きづらいから劇的に人が増えるとは思えないし(笑)。あわせて、大好きなかき氷スポットもご紹介するので、立ち寄ってホッとしてください。

目次

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水の美しさが抜群! 見渡す地形のかっこよさと、森の中のブランコもたまらない川平タバガー

海目の間の小高い丘のテラスが最高! 「アロアロカフェ」の海みたいなかき氷

カラフルなサンゴが近くて、いっぱい溢れてる〜! 崖の下の崎枝ビーチ

沖縄ぜんざいがクセになる。わたしはヘビーユーザーの「ちゅらっと。石垣島」

【動画あり】地球創世記みたいな岩の海! 激しくも美しくて、心震える名もない浜

水の美しさが抜群! 見渡す地形のかっこよさと、森の中のブランコもたまらない川平タバガー

まずはもう、どうしたってここ。スッケスケのエメラルドグリーンの海、どやーっ!

いわゆる南の島の海のイメージに、石垣島では一番近いところなのではと思っています。わたしはここに来ないと島から去れません。 

島中のどこの海でも、サンゴ礁の端っこにあたるリーフエッジの内側は波のほとんどない穏やかな海が広がりますが、ここもエッジまで1キロメートル近くあるので辺りはとっても静か。砂はやわらかくて真っ白、サンゴの量は泳ぎを楽しむのに程よい程度で実に平和。浮かんでも立っても、ものすごく美しい色彩に包まれて……。ここ、天国ですよね!?

ビーチは至って平和だけど、海に突き出ているごっつごつの岩もあって、それもまたいいんです。

海の青は深さが増した方が濃くなりますが、そんな青いスポットの上に行けるのはとっても最高の気分。転ぶと痛いから気をつけつつ、先端まで行ってみてください。

まだあります、「川平タバガー」のいいとこ。石垣の地形のかっこよさが一目瞭然、ぐーんと見渡せてかっこいい! 

海の向こうに見えているのも石垣島の一端です。ぐるっと美しい海を囲む島の様子がくっきり見えて、なんて趣深いんでしょう。また、ツンととんがった山が見えているのもたまりません。あれはマーペーと呼ばれていますが、周りとは一線を画した主張のあるフォルム! 伝説もあって、長い歴史の中でみんなに親しまれ尊敬されてきた山なんだろうなぁとしみじみ。

伝説によると、黒島に住んでいたマーペーという女性が強制的に石垣島に連れてこられ、恋人と離れ離れになってしまったのです。がんばって働いても黒島に戻れないマーペーは、せめて恋人のいる黒島を見たくてあの山に登りました、でも見えなかった……。悲しみに暮れて岩になってしまったんですって。哀愁どっぷりのお話ではありますが、あの山がロマンを詰めたくなるような存在であるのはよくわかります。

それからここには、「映え」も用意されていますよ。

ブランコ! 青い空海を眺めながら漕ぐブランコタイムは格別です。ちなみに、写真には松がありますが、石垣にも琉球松という松が自生しているんですよ。

さて、なぜ川平タバガーが行きづらいのかというと、最後は森の中の細くてでこぼこな土の道をひたすら進むからです。なんか自信がなくなるんですよね、初めてきたときは近くまで来てるのに小一時間迷っちゃいましたよ(笑)。「川平タバガー」とGoogleマップに打ちこめばスポットが出てくるのですが、それ、正しいです。信じて進んでくださいね。

◆川平タバガー
住所:沖縄県石垣市川平

海目の間の小高い丘のテラスが最高! 「アロアロカフェ」の海みたいなかき氷

最強のロケーションで、おしゃれでおいしいかき氷を食べてクールダウン。そんな幸せを味わえるのがアロアロカフェなんです。

まさに海目の前で海風に吹かれるというナチュラルな幸せを存分に享受しつつも、陰と座り心地も確保。しかも小高いから見晴らしがさらによくって……天才でしょ!

昼間の青い海をナチュラルに見渡してぼーっとできる平和なスポットって、海だらけの島でも実はそうそうないものなんですよ。ビーチに座るのが一番海を味わえるでしょうけど、ビーチに木陰ってそうそうないから焼けるし、暑いし、のど乾くし。数分で退散になるのは目に見えてます(笑)。アロアロカフェに出会って、求めていたのはこれだよ〜と喜びが込み上げ、握手したくなりました。

そんな最高のカフェスペースで味わえるかき氷には、意表をつかれちゃって。

こちら「ふわふわアロアロかき氷」(税込900円)ですが、青ですよ! 口に入れるものとしてはなかなかチャレンジングな色合いですよね。青い部分はぷるんぷるんのゼリー。海を表現しているんですって。かき氷はミルク氷を削ったものでふわっふわ。ゼリーとかき氷との食感が混ざり合うと、ジューシィ爆発! 食べた時の新鮮な驚きとおもしろさ、見た目の意外性とかわいさが詰め込まれていて、クセになる逸品です。

◆アロアロカフェ
住所:沖縄石垣市字川1215-228「ALOALO BEACH 川平」内
電話:090-5999-9722

カラフルなサンゴが近くて、いっぱい溢れてる〜! 崖の下の崎枝ビーチ

ここのサンゴはすごいです。こんな色の生き物がいるんだ〜と、素直に感動できるピンクや黄色や紫のサンゴがびっしり。特に、一番潮が引く大潮の干潮のときにくると、サンゴの草原のようで、感動を通り越して驚きです。「こんな世界が本当にあったのかぁ! 」と素直に湧き上がってくると思いますよ。

空から見ても、勢いのあるサンゴ礁の様子が見て取れるでしょ。

ただ、ここは遊泳禁止……そもそもサンゴがびっしりで、泳ぎづらそうだなと思っていたので、まぁいいじゃありませんか。サンゴを見ながら波打ち際を歩いているだけでハッピーです。それに、船からはエントリーできますよ。ツアーに参加するなどしてのシュノーケリングはすごそうだ〜。個人的にはドローンに夢中すぎてあまり海の中を漂っておらず、ここでのシュノーケリングも未経験なのは残念ですが、一目瞭然のサンゴ礁から、絶対潜ったらすごいのはよくわかります。

それにしても、ほんっと海が透明!

光が透明の海に降り注いでキラッキラ。絵文字で使うキラキラマークが、現実世界に飛び交ってるのが余裕で見える、気しかしない! しかも人がほぼいないですからね、プライベート感と相まって、喜びが増幅する一方。

崖の下もかっこいいでしょう。

大物の岩がごろごろ転がっていて、冒険っぽくってわくわくです。すぐそこのサンゴといい、岩っぷりといい、ビーチをすみからすみまでお散歩するだけで、だいぶ異次元感を味わえるお気に入りの浜です。

ところでなんで行きづらいかというと、浜へ出るために崖を降りる入り口が分かりづらいんですよ。「崎枝浜」とGoogleマップで検索すれば出てきますが、そこ、どうやって降りるの? と言いたくなります。マップを航空写真にしてみると、藪の中へ入っていく道が見えるのですが、実際にその道をいくと人様のお家に入っていくように感じて、何度も戻ってしまったり。でも、きっと大丈夫、あなたが歩いている道は当たっています。降り始めるところに自動販売機があったなら、なんとなく崖の下へ降りていく道だと感じられるなら、多分正解です。

沖縄ぜんざいがクセになる。わたしはヘビーユーザーの「ちゅらっと。石垣島」

沖縄ぜんざい、もともと大好きなんですよ。ちなみに、こちらのぜんざいは他の地域で言うそれと全く別物で、黒糖で煮た豆や押し麦をトッピングするかき氷のことです。いろんなお店のものを食べましたし、いつもおいしくいただいていますが、「ちゅらっと。石垣島」さんの沖縄ぜんざい(税込640円)は、あえてあそこに行ってリピートしたいと思う、特に好きな味わいなんです。出会えて幸せ。

なかなか現代的で伝統料理の雰囲気はないのですが、いいではないですか。おいしいのが一番。いろんな好きポイントがありますが、特に好きなところは全体的な甘さの加減がとってもいいこと。甘いのを何かで調整するのではなく、お豆も黒蜜も山盛りのきな粉も、それぞれの甘みが単体でバランスがよくって、すっきりクールダウンできるんです。もっちもちの白玉をときどき挟んで食感の違いを楽しみつつ味わっていると、あっというまに空っぽ。ドラえもんがいたら時を戻してもらいたい! あ、おかわりすればいいのか。

他のスムージーも濃厚で最高です。注文してからフルーツをふんだんに使って作るので、フレッシュ感のハンパないこと。上に乗ったサクサクなナッツやらフレークやらもポイントで、いいアクセントとなり最後まで飽きるなんて決してありません。これはドラゴンフルーツとバナナのスムージーの、ドラゴンバナナ(税込900円)ですが、ナチュラルな色は感動的にかわいいし、濃密とろとろな舌触りにもウキっとしちゃう。全部のメニューを試したくなりますよ。

◆ちゅらっと。石垣島
住所:沖縄県石垣市名蔵1124−1west
電話:0980-82-4888

【動画あり】地球創世記みたいな岩の海! 激しくも美しくて、心震える名もない浜

最後に、石垣では珍しい、激しい波のかっこいいスポットを。名前なんてないんじゃないかなぁ。地図などで見たことがないので、普段は「屋良部のかっこいい岩のとこ」と呼んでいます。長いな。

ここの岩っぷりは相当で、大きな一枚岩が海に張り出していてゴッツゴツなんです。ちょっと原始の世界を感じるような、地球創世記ってこんな感じかな風な、地球の叫びが聞こえてくるような、猛々しいところ。波もざっぱんざっぱん、サンゴ礁の島にしてはだいぶ激しいです。

ここをとりまく自然界のだいたいの造りは随分男っぽい力強さに溢れていますが、やっぱり美しい。驚くほどの海の青さと陽気すぎる光が、いかつい土地を丸っと包み込んで、最終的には「美」にまとめさせちゃう。インスピレーションの緩急が大きくて、心が運動するなあ〜としみじみ感じます。

石垣の他のところにはない、いえいえ石垣島以外にもない、とっても独特な雰囲気の隠れたこの浜には、本当にひとけがありません。徹底的にひとりで、でも感動は高まるばかりで、とびきりテンションあがって楽しくって。ここにいると、自分を楽しませるのは自分しかいないんだなと実感することが多いんです。きっと、辺りの原始を思わせる雰囲気が手伝って、人の根本的なところに思いが及ぶのかもしれません。

さて、ここはぜひお連れしたいけど、説明が難しいですよ。Googleマップとあわせて見ながら頑張ってください。先述の崎枝浜までやってきた道をさらに西へ、そして道なりに南へ進んでください。3.4キロメートルほど進んだところ、崎枝半島の一番西に突き出ている辺りなのですが、もう少し先へいくと小さな橋があります。橋がでてきたら少し行き過ぎです。道の右手海側を見ていると、木に赤いテープが貼ってあって、それが目印です(笑)。

その辺りに崖の降り口があるんです。細くて急な山道を5分くらい下っていくのですが、体感的にはもっと長く感じるかもしれません。先が見えないからちょっと不安になるし、初めてのところってどこでもそう感じますもんね。無理は絶対禁物でお願いします。ここに興味を持って、心身ともに行けそうな方だけ、トライしてみてくださいね(大袈裟)。ひとつ大切なことは、浜についたら、その山道への出入り口を忘れないようにスマホなどで撮っておいてください。木が茂っているので、どこから登っていいかわからなくなると怖いので。あと、なるべく干潮のときに行くといいと思います。満ちているときもキレイですが、岩が見えている方がおもしろさが増しますよ。

ついに言っちゃいました、秘密のスポット。ぜひ、石垣の奥深さに、さらなる美に驚いて、たくさん心を震わせてきてください。繰り返しますが、無理はなさらずに〜。

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#ドローン #沖縄県 #石垣島 #ドローン旅

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ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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