東京で大自然を満喫! 親子で秋を探しに秋川渓谷へ

東京都

2023.11.13

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東京で大自然を満喫! 親子で秋を探しに秋川渓谷へ

8歳の息子と4歳の娘を連れて親子旅を楽しむ旅色LIKESライターのトシです。だんだんと色づく木々を見る機会が増えてきました。本格的な秋の行楽シーズン突入ですね。我が家では「秋らしい体験」を求めてこれから紅葉シーズンに突入する東京にある秋川渓谷(あきがわけいこく)を訪れました。親子で楽しめるスポットをいくつかご紹介します。※あきる野市の紅葉の見ごろは例年11月中旬~下旬ころです。

目次

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秋川渓谷とは

シンボル的存在「石舟橋(いしぶねばし)」

“日本の滝百選”に東京で唯一選ばれた「払沢の滝(ほっさわのたき)」

お待ちかねのランチタイムとおしゃれなカフェ

冒険心くすぐる「大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう)」

温泉総選挙うる肌部門1位「瀬音の湯(せおとのゆ)」

さいごに

秋川渓谷とは

東京都あきる野市にある秋川渓谷(あきがわけいこく)は、都心から車で約1時間。多摩川の支流・秋川の中でもあきる野市から檜原村(ひのはらむら)に及ぶ全長20キロメートルほど続く渓谷です。同じ東京とは思えない緑豊かな大自然が広がります。近年は渓流釣りやトレッキング、バーベキューなどが人気のスポットです。渓谷周辺の山々は、散策コースが充実して1年を通してのハイキングも魅力の1つです。今回は、子どもづれでも楽しめるスポットをいくつか巡ってきたので紹介します。

シンボル的存在「石舟橋(いしぶねばし)」

全長約96メートルの吊り橋は、ドラマや雑誌にも度々登場しているスポット。遠目から眺める緑の木々と渓流の景色はとても美しく、橋と見事に調和していました。

橋の袂に到着した子どもたちは「よーい、ドン! 」と橋の反対側を目指して全力で走っていきました。

橋の袂に到着した子どもたちは「よーい、ドン! 」と橋の反対側を目指して全力で走っていきました。

例年11月中旬~12月上旬に紅葉の見頃を迎えるそう。私たちが訪れたのは10月で、まだ木々が青々としていました。紅葉する前のイチョウやカエデを見て、これからどのように色付いていくのか想像しながら、子どもたちと秋を探します。

少し色づいているように見えます。

トンボを発見!

トンボにゆっくり近づく息子。

近づいてみると葉の端が若干黄色くなっていました。

橋の上では、止まったトンボの羽に触れたと喜び、鈴虫の鳴き声に「どこにいるんだろう? 」と、耳をすませて、周囲の木々を興味深そうにキョロキョロ。一番近くにあった樫の木にはまだ青いどんぐりが。「あれがどんぐりだよ」と、教えてあげるといつもと違うどんぐりの姿を不思議そうに眺めていました。

石舟橋の先には、温泉施設「秋川渓谷 瀬音の湯」に繋がる山道があり探索へ。木漏れ日を感じながら気持ちよく登っていきます。

栗の中は空っぽでした。

栗の中は空っぽでした。

息子は地面に落ちている栗を見つけて「動物に食べられたのかな? 」と観察。娘は自分で見つけたどんぐり帽子を頭にのせながら色とりどりの落ち葉を拾って集めていて、思い思いの秋探しを楽しんでいました。

◆石舟橋
住所:東京都あきる野市乙津
電話:042-558-1111(あきる野市役所)
駐車場:十里木駐車場(25台/無料)

石舟橋

“日本の滝百選”に東京で唯一選ばれた「払沢の滝(ほっさわのたき)」

ウッドチップの敷かれた道

石舟橋から車で約10分行くと「払沢の滝(ほっさわのたき)」へ到着。江戸時代から景勝地として知られていた場所です。駐車場から滝壺までは歩いて約15分。ウッドチップが敷かれ、整備されている道が続くので、子連れでも安心です。

山道を進んでいくと郵便局のような建物が目に入ります。昭和4年に建設され旧檜原郵便局を移築した建物で、店内は懐かしさを感じさせるような雰囲気が漂っていました。

現在は、お土産屋として素敵な木工製品を販売しています。檜で作られたハガキが人気で、切手を貼れば実際に使用することも。入口付近に置かれている望遠鏡からは、遠く離れた場所にある天狗滝をレンズ越しに見ることができます。

◆木工房 森のささやき
住所:東京都西多摩郡檜原村本宿5555
電話:042-598-1110
時間:10:00~日没
定休日:不定休

木工房 森のささやき

山道に戻ると、払沢の滝までもうすぐ。スタスタ歩いているうちにあっという間に到着です。まるでジブリ映画の舞台のような神秘的な空間で、静けさのなかに勢いよく流れ落ちる滝の音が響き渡っています。

子どもたちは、迫力ある滝に大興奮。滝壺ギリギリまで近づき、座って滝の音や水しぶきを感じたり、綺麗に透き通った水が川となって流れていく様子をしばらく見守ったりしていました。冬になると氷瀑も見られるそう。

◆払沢の滝
住所:東京都西多摩郡檜原村本宿5545
電話:042-598-0069(檜原村観光協会)
駐車場:払沢の滝見学者用駐車場(28台/無料)

払沢の滝

お待ちかねのランチタイムとおしゃれなカフェ

全身で大自然のエネルギーを浴びて癒されたあとはランチタイム。滝壺の近くにあった大きな屋根付きのベンチで、石舟橋近くの物産販売所で購入したおにぎりとマスの塩焼きをいただきました。あまりのおいしさに2人ともペロッと完食。6月頃から鮎釣りもできるそうなので、次回は夏に来て川に入ったり、魚釣りをしたりしたりするものいいかも。

帰り道、山道の入口付近にある“メガネをかけた人"のように見えるカフェを発見。ソフトクリームとタピオカミルクティーをいただきました。妻が「タピオカがおいしい!」と感動していると、お店の方が「この辺りはお水が綺麗だからですかね~」と笑顔で教えてくれました。レトロで落ち着いた雰囲気の店内でゆっくりすることができました。

◆cafe&utuwa YAMABICO
住所:東京都西多摩郡檜原村本宿635
時間:10:00~16:00
定休日:不定休

cafe&utuwa YAMABICO

冒険心くすぐる「大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう)」

払沢の滝から車で約25分。東京都天然記念物に指定されている鍾乳洞です。全長約300メートルもの流さで、所要時間は約30分。受付で借りたヘルメットを被って出発します。

洞内は電灯が完備、道順も分かりやすく番号で示されているため3歳以上の子ならチャレンジできます。洞内に入ると、薄暗く肌寒くて、外とはまるで別世界。最初は2人ともちょっと怖いかも……と不安を口にして、娘は妻の背中にぴったりくっついて恐る恐るついてきていました。

だんだん奥に進むにつれて探検家になったような気分でおもしろくなってきたのか、気がつけば2人とも先頭に立って狭く入り組んだ洞内をどんどん進んでいきました。場所によっては大きな岩場を登っていくようなところもありますが、みんなで声を掛け合いながら無事にゴールまでたどり着いて達成感を味わうことができました。

◆大岳鍾乳洞
住所:東京都あきる野市養沢1587
電話:042-596-4201
時間:9:00~16:00(最終受付時間16:00、季節や天候等により変更あり)
入場料:大人600円、小中学生400円、幼児(3歳以上)200円 ※ヘルメットレンタル代込み
定休日:木曜日(祝日の場合は休まず営業)
駐車場:あり(30台/無料)

大岳鍾乳洞

温泉総選挙うる肌部門1位「瀬音の湯(せおとのゆ)」

最後は、大岳鍾乳洞から車で15分の温泉施設「瀬音の湯」へ。温泉総選挙2022年うる肌部門で全国第1位を受賞。紅葉シーズンには(あきる野市は例年11月中旬~下旬)温泉につかりながら紅葉を楽しむこともできるそうです。源泉かけ流しの温泉で露天風呂とサウナも付いていますので散策の疲れを落とすにはぴったりです。

◆瀬音の湯
住所:東京都あきる野市乙津565番地
電話:042-595-2614
時間:10:00~22:00(最終受付21:00)
入浴料金:おとな(中学生以上)1,000円、こども(小学生)500円
定休日:不定休 ※詳しくは公式ホームページをご確認ください
駐車場:あり(135台/無料)

瀬音の湯

併設された物産販売所「朝露」では地元の朝採れ野菜や名産品も販売されています。外には無料の足湯も。

◆物産販売所 朝露
住所:東京都あきる野市乙津565番地
電話:042-595-2614
時間:9:50~19:00
定休日:不定休(瀬音の湯営業に準じる)
駐車場:あり(瀬音の湯併設)

朝露

さいごに

今回の秋川渓谷では、都内とは思えないほどの豊かな自然のなかで、子どもたちと秋をさがす旅ができました。アクセスの良さや規模などは子連れにピッタリで、山に川に四季折々いろいろな景色を楽しむことができます。これからはいよいよ紅葉シーズン。秋川渓谷で普段の生活では味わうことのできない大自然に癒されながら、その季節ならではの体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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#東京都 #親子旅 #日帰り旅 #秋川渓谷

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トシ

東京都在住、2児のパパ。普段は会社員をしながら時間とお金の許す限りまだ小さな子ども達と旅へ。旅先での異文化体験や交流を通じて、旅の醍醐味を味わいながら感性豊かに育てたい私の「親子旅」を紹介します。

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