全国で初めて、防災遺産が日本遺産に認定された広川町。その立役者である濱口梧陵さんゆかりの地を巡り、その素晴らしい人柄と広川町の歴史をたどります。町の人に愛される食事処やカフェにも立ち寄り、夜は温泉でゆったり。女優・真木よう子さんといっしょに自然に癒されつつ、学びも深められる大人旅へ出かけました。
写真/村上未知 スタイリスト/藤井希恵 ヘアメイク/竹島健二 文/西 倫世
※新型コロナウイルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。
最新の公式情報をご確認ください。
全国で初めて、防災遺産が日本遺産に認定された広川町。その立役者である濱口梧陵さんゆかりの地を巡り、その素晴らしい人柄と広川町の歴史をたどります。町の人に愛される食事処やカフェにも立ち寄り、夜は温泉でゆったり。女優・真木よう子さんといっしょに自然に癒されつつ、学びも深められる大人旅へ出かけました。
写真/村上未知 スタイリスト/藤井希恵 ヘアメイク/竹島健二 文/西 倫世
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広川町のランドマーク「稲むらの火の館」の前にある「道あかり」。1階は採れたての野菜や果物、みかんジュース、梅干し、醤油、しらすといった和歌山の特産品がずらりと並ぶお土産ショップです。2階は広川町の名物が味わえるレストラン。レシピを公募し最優秀賞を受賞した紀州広川丼は、しらすの玉子とじに大きな海老や梅干しの天ぷらをトッピングした豪華な一品。もう1つの最優秀賞である、豚肉を地元産のこだわりみそで炒め柚子で香りづけした味噌豚とミニうどんがセットになった稲むらの定食も人気です。
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住所/和歌山県有田郡広川町広526
電話/0737-22-3101
時間/10:00~18:00、ランチ11:00~14:00
定休日/月曜日(祝日及び11月5日の「世界津波の日」が月曜日のときは翌平日)及び12月29日~翌年1月4日
町の象徴を歩いて
歴史も体感
1854 (安政元) 年、津波に襲われたのを機に、濱口梧陵さんが私財を投じ、約4年かけて町民とともに築き上げた広村堤防。1946(昭和21)年の昭和南海地震の際は、見事に市街地への津波の流入を防ぎ、多くの町民を救ったそうです。全長約600m、高さ5mの土盛りの堤防には、松の木やハゼノキ、桜が植樹されているので、ふだんは木漏れ日が気持ちいいお散歩コースとして親しまれています。松の木のすき間からは海が見渡せます。
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住所/和歌山県有田郡広川町広1267
電話/0737-23-7795(広川町教育委員会)
昭和レトロな
雰囲気と煙に誘われて
店の軒先で炭火焼き鳥を販売。鶏肉は食べ比べて選んだ銘柄鶏で、弾力がありながらも、やわらかく焼き上げられているので食べやすく、炭の香りにも食欲がそそられます。焼き鳥はもも串とねぎま串があり、味はタレと塩からセレクト。タレは広川町にある久保田醤油醸造場の醤油に砂糖などで甘みを足した自家製です。この道50年以上の店主のお母さんが手がける焼き鳥のタレはファンが多く、予約して大量買いする常連さんも少なくありません。もちろん1本から購入可能で、その場で食べることもできるので、散策の合間のパワーチャージに。
[DATA]
住所/和歌山県有田郡広川町広503-13
電話/0737-62-3957
時間/月曜日~木曜日15:00~18:00、
金曜日・土曜日・祝日11:00~12:30、16:00~18:00
定休日/日曜日
豊かな自然のなかの
温泉にほっこり
広川ダムのすぐ近く、広川沿いにある「ほたるの湯」。5月下旬~6月初旬は川辺にホタルが飛び交い、秋はハイキング、春は桜の景色が楽しめる自然豊かな場所にあります。浴室はサウナ付きの内風呂と露天風呂を備え、泉質はアルカリ性。透明でしっとりした質感で、湯上りはお肌がツルンとして、湯冷めしにくいと評判です。源泉温度が25℃未満の冷鉱泉でもあるので、まったり長湯できるのも魅力。清々しい山の空気に満ちた露天風呂は、格別な爽快感を味わえます。
[DATA]
住所/和歌山県有田郡広川町下津木1539
電話/0737-67-2641
料金/大人1人(1泊2食付き)7,590円~、別途入湯税150円、
日帰り入浴大人600円、小人300円
時間/チェックイン15:00、チェックアウト10:00
休館日/毎月第2木曜日、12月31日、1月1日
築約70年の古民家をリノベーションした一軒家カフェ。オーストラリアのシドニー、ベトナムのハノイに店を構える日本食レストランが、国内にカフェを開きたいと各地を巡り、この川沿いのロケーションが気に入って2020年3月にオープンしたといいます。メニューはバインミーやベトナムコーヒー、カレーやミートパイ、プリン、皿盛りのパフェなど幅広いラインナップ。単品のドリンクにはすべてミニスイーツが付いているというサービスもうれしい!
[DATA]
住所/和歌山県有田郡広川町下津木1293-2
電話/0737-57-4069
時間/10:00~17:00、ランチ11:00~14:00
定休日/火曜日・水曜日
幅350mある、遠浅の広大なビーチ。海水浴場ではありませんが、夏場はコインロッカーやシャワールームを開放しているので、数多くの人が水遊びに訪れます。人気の理由は、干潮時に見られる幻想的な景色。潮が引くと砂浜には、幾筋もの潮だまりができ、無風であれば水面が水鏡になり、空の景色を映し出します。また干潮時の砂浜は、小さな生き物の宝庫。色とりどりの貝殻を拾ったり、砂地の穴から這い出るカニを目の当たりにすると、童心に帰れます。
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住所/和歌山県有田郡広川町西広
電話/0737-23-7764(広川町地域振興課観光班)
1980年創業、40年以上にわたり愛されるお食事処。国産のそば粉にこだわった信州そば、揚げたての天ぷら、懐石料理などが幅広く味わえます。手頃なうどん・そば・丼もの・天ぷらなどは数十種類以上と豊富な品揃え。人気が高いのは、衣がサクサクの天ぷらです。旬の素材を厳選しているため、どんな天ぷらに出会えるかはそのときどきのお楽しみ。冷たい料理と一緒に出す場合は衣をうすめ、あたたかい料理と出すなら衣を厚めにするなどの工夫により、人気を得ています。
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住所/和歌山県有田郡広川町広420-3
電話/0737-63-5624
時間/11:00~14:30(14:00LO)、17:00~21:00(20:30LO)
定休日/水曜日
伝統工芸を
学ぶ、体験する
紀州十代藩主・徳川治宝の時代に、紀州最大の藩御用窯として発展した南紀男山焼。「男山焼会館」では男山焼創始者・崎山利兵衛の生涯をビデオで紹介するほか、窯場の様子をジオラマで復元し、当時の作品が展示されています。隣接する「男山焼体験館」では、陶芸体験が可能。体験教室では土をこね、形をつくるところまで。釉薬(ゆうやく)をかけ窯で焼く仕上げ作業は寺井先生にお任せし、体験の約1ヶ月後に完成品を郵送してもらえます。自作の器で料理や飲み物をいただくのはきっと最高の気分に。
[DATA]
住所/和歌山県有田郡広川町上中野88-2
電話/0737-64-0881
時間/9:00~17:00
定休日/月曜日・火曜日(祝日の場合は開館)
※要事前予約、10~40名のみ受付
朝6時からオープンしている、地元の人に愛されているパン屋さん。毎日50~60種もの手作りパンが並びます。小腹が減っているときに食べたい総菜パンが豊富で、名物はきんぴらごぼうを包んで揚げた、その名もゴンベー。きんぴらの甘辛い醤油味とシャキシャキした食感はクセになるおいしさです。おやつパンで人気なのは、こしあんフライ。こしあんの上品な甘さと揚げパンの香ばしさのマッチングが新鮮です。
[DATA]
住所/和歌山県有田郡広川町広550-1
電話/0737-63-3416
時間/月曜日~水曜日・金曜日6:00〜17:00、木曜日・土曜日・祝日6:00~13:00
定休日/日曜日