朴木地屋ならでは、巧みな器。
木を刳ることが得意な輪島キリモトだからこそできる四角い形状の「四方片口」。
朴の木を削り曲面にした板を組んで作る片口は、緻密で熟練の技が必要とされます。
さらに、丁寧に削り出した「刳り木地の口」は、切れ味が良く注ぎやすい。
お酒はもちろん、ドレッシングや蕎麦つゆを入れても◎。
きゅっとすぼんだ口先が、空間に変化をもたらし、いつもと違った食卓を演出してくれます。
また、朴の木の優しい木目を引き立てるのは、漆塗りの技法の中で最も基本的な「拭漆技法」によるもの。
手跡やほこりなどを残さないよう丁寧に整えられた木地の上に直接漆を塗り込み、乾かないうちに布を使って、漆を擦り込むように拭き取り乾かす。それを繰り返し仕上げています。
使い込むことで少しずつ漆の色が明るくなり、木目がはっきりと現れる、その変化も美しいのが特徴です。
朴木地屋ならではの技術が詰まった、巧みな器。