日常を感じるまち、空知へ

至福の甘さ、かわいさに癒される 大人スイートな旅[中空知]

北海道の雄大な自然を気軽に満喫できる、中空知エリア。
最近では、珍しい笑みで人気の狛犬がいる神社や
「スイートロード」と呼ばれるまちなど、
“スイート”な話題が集まっています。
豊かな自然に加えて、大人でも楽しめる甘い、かわいいを堪能できる
スポットを巡って、心和む1日を過ごしませんか。

文/鷲頭文子(ワイルドベリー) イラスト/坂本 彩

スケジュール
旭川駅を出発

笑う狛犬が幸せを運んでくる江部乙神社で旅の安全祈願

江部乙神社
福を願って道内各地から訪れる人も増えたそう

レンタカーで回るなら滝川駅で車をピックアップしてからこちらへ。天照大神と大国主神を祀る歴史ある神社であり、笑う狛犬がいることから福を呼ぶパワースポットとして知られています。笑う狛犬は神社のトレードマークで、お守りや御朱印にもなっています。見ているだけでも幸せな気持ちになるので、御朱印帳を持っている人は忘れずに。雨の日は笠をかぶった狛犬が見られるかもしれません。旅行中に雨になっても、狛犬のキュートな姿を見ればニッコリ笑顔になれそうです。

江部乙神社
住所/滝川市江部乙町東12-1-24
電話/0125-75-2022

江部乙神社 口を開けて愛らしく笑っている雌狛犬 口を閉じて微笑んでいる雄狛犬

北海道の自然がアンの世界にぴったりマッチカナディアンワールドへ

カナディアンワールド
シャーロットタウン市と芦別の気候風土が似ていることも、開園のきっかけ
カナディアンワールド
グリーンゲイブルズ(アンの家)はカナダにあるものと同じ設計図で建築されている

カナディアンワールドがある芦別市は「赤毛のアン」の舞台であるプリンス・エドワード島の州都・シャーロットタウン市と姉妹都市を結んでおり、舞台である19世紀のまち並み再現しようと開園しました。オーチャードスロープ(ダイアナの家)やオーウェルスクール(アンの学校)など、アンの世界が忠実に再現された美しい公園です。衣装レンタルがあるのでアンのような衣装を身にまとえば、本当にアンの世界に入り込んだような気分になれるはず! ランチは、フィリピン料理やジビエ料理を提供するカフェで。

カナディアンワールド
住所/芦別市黄金町731
開園時間/10:00~17:00(最終入園16:30、4~10月は土・日・祝日のみ営業、8月は一部平日も開園)
料金/入園無料、駐車料金500円

カナディアンワールド アンの家の台所。当時の生活道具もそのまま展示されている
カナディアンワールド
9、10月の最終土曜日は街灯が灯る「Street Lamp Day」を開催

和洋の絶品スイーツが軒を連ねるすながわスイートロードでパワーチャージ

すながわスイートロード
あげパン シナモン(297円)。素朴で懐かしいあげパンに、シナモンがたっぷり。きなこ(297円)も人気

空知が炭坑で栄えていた頃から、労働者の疲れを癒してきた砂川のさまざまなお菓子。現在でも創業100年を超える老舗や新進気鋭のカフェ、パン屋など約20店舗が集まり、「すながわスイートロード」として人気を博しています。また、今年4月には人気のコスメティックブランド「SHIRO」がショップやカフェを併設した工場、その名も「みんなの工場」をオープンし、カフェのスイーツが早くも話題を呼んでいます。地元で評判のパン屋さんから仕入れ、ここで揚げている風味豊かなあげパンや、野菜や果物などをたっぷり使った体も肌も喜びそうなジュレソーダやスムージーなど、目移り必至のメニューが揃います。

みんなの工場
住所/砂川市豊沼町54-1
電話/0125-52-9646
営業時間/カフェ11:00~19:00(LO18:30)
定休日/不定休

すながわスイートロード
SHIROの製品を製造する工場に、ショップやカフェ、キッズスペースとラウンジなどを併設した複合施設「みんなの工場」
すながわスイートロード
「SHIRO CAFE」では、札幌のイタリアンレストラン「TAKAO」の高尾僚将シェフが協力
すながわスイートロード
ジュレソーダ 小松菜×ハニーレモンジンジャー(上:814円)、米ぬか×エルダーフラワー(中:814円)、梅昆布×ハスカップ(下:814円)
すながわスイートロード
  • 1. 岩瀬牧場(0125-53-5071)
  • 2. ドーナツcafe豆豆(ずず)(0125-54-0054)
  • 3. いよだ本店(0125-52-2015)
  • 4. カフェ ポレポレ(0125-74-4330)
  • 5. Life(0125-54-2326)
  • 6. cafe 笑飛巣(えびす)(0125-74-5868)
  • 7. ナカヤ(0125-52-2575)
  • 8. 吉川食品(0125-54-1611)
  • 9. 北菓楼本店(0125-53-1515)
  • 10. 北菓楼ハイウェイオアシス館店(0125-53-2645)
  • 11. ほんだ本店(0125-52-6321)
  • 12. ほんだAiAi店(0125-52-2334)
  • 13. プチ・トリフ山屋(0125-52-3477)
  • 14. あまとう みに(0125-52-2429)
  • 15. カフェ くるみる(0125-52-5022)
  • 16. mederu(0125-74-5146)
  • 17. みんなの工場・SHIRO(0125-52-9646)
  • 18. 季の庭YA-YELL(090-1523-8833)
  • 19. カフェルリ
  • 20. ESPRESSO STAND PLATS(0125-54-0111)
  • 21. はじめぱん

道の駅 ハウスヤルビ奈井江で地元名物に舌鼓

道の駅 ハウスヤルビ奈井江
日本一長い直線道路「国道12号線」の中間地点にある道の駅

奈井江町の姉妹都市、フィンランドのハウスヤルビ町の名前を冠した道の駅。地元のおいしい野菜や果物、それを使ったジャムやジュースなどが揃い、お土産に困りません。併設されている「喫茶みみずく」は肉厚でジューシーなしいたけを使ったしいたけフライやしいたけカレーなどの料理が評判。北海道産の濃厚で新鮮な牛乳を使ったソフトクリームの専門店である「ミルクファクトリー」もぜひ立ち寄りたいスポットです。ワンちゃん連れなら、併設されているドッグランや公園に立ち寄るのもおすすめ。

道の駅 ハウスヤルビ奈井江
住所/空知郡奈井江町字奈井江28番地1
電話/0125-65-4601
営業時間/※施設により異なる

道の駅 ハウスヤルビ奈井江
「喫茶みみずく」の店内では、みみずく関連のグッズも販売々
道の駅 ハウスヤルビ奈井江 地元産のしいたけを使用した「しいたけフライ」は格別
道の駅 ハウスヤルビ奈井江
厳選された醤油を絶妙な加減でミックスした「しょう油ソフト」(300円)はあと引くおいしさ
帰路へ
もう一泊したらここにも行きたい
雨竜沼湿原

ラムサール条約・北海道遺産に登録されている雨竜沼湿原で可憐な植物鑑賞

暑寒別岳(しょかんべつだけ)などに囲まれた標高850mほどの位置にあり、東西に4km、南北に2kmもの広大な敷地を持つ湿原。湿原にも種類がありますが、ここは尾瀬と同じ高層湿原です。大小850ほどの池が点在し、約150種類もの湿原性植物に彩られます。特に7月下旬頃から8月上旬までは色とりどりの花が咲き、楽園のような風景に。観光客も多くはなく、手つかずの自然を静かに堪能できます。湿原の入り口までは2時間ほどの登山が必要となり、短いルートでもトータル5時間は必要になるため登山の装備を整えて訪れましょう。

雨竜沼湿原
住所/雨竜郡雨竜町338-2
※17時までに要下山。冬季は閉山