［タベサキ Vol.11］
「おいしい！」の次のステージへ

個性派パスタコレクション

東京都

2020.04.28

タベサキ

本場イタリアには300種類以上のパスタがあると言われています。
王道のイタリア料理を食べ尽くしたあなたに、知らなくてはもったいない個性派パスタをご紹介。

Text&Photo:Ushio Sato(effect)

[UNIQUE PASTA.1]
旨みの多重奏！美食の街のラザニア

ヴィンチスグラッシマルケのラザニア1,870円。パスタは極薄で軽やかな食べごたえ。ワインのお供にも〆の料理にも最適

美食の宝庫マルケ地方の伝統料理ヴィンチスグラッシを、地元随一というミシュラン二つ星店で元々メインシェフを務めていたオーナーシェフ、井関誠さんが巧みにアレンジ。カリッと香ばしいチーズの下は、適度に弾力がある薄い自家製パスタを10枚ほど重ね、楽しくも心地よい歯ざわりに。挟み込んだミートソースには牛、豚、鴨、鶏モツをブレンドしており、食感だけでなく旨みまで重層的である。

アンティーク家具が並ぶ上質な空間。2019年10月にオープンしたばかり。4400円からコースが堪能できるほどハイコスパ。

DATA

aniko／あにこ

住所
東京都港区赤坂6-3-8 高松ビルB1F
TEL
03-6230-9172
営業時間
昼土曜、祝日11:30～15:00
夜 17:30〜24:00（料理LO23:00）
土曜、祝日17:30〜23:00（料理LO22:00）
休日
日曜
座席
20席
平均予算
昼平均：1,000円〜2,000円　夜平均：5,000円〜6,000円
アクセス
東京メトロ千代田線　赤坂駅から徒歩1分
駐車場
無

オープンラビオローネ赤牛のパルミジャーノはディナーコース7,150円からのひと品。料理長の独創性が光るスペシャリテだ

イタリア語の「粋＝Eregante」と「時間＝Volta」を掛け合わせた店名の通り、代表的なパスタも洒脱で機知に富む。赤牛の乳から作られた希少なパルミジャーノチーズが香り立ち、ナイフを入れれば千葉県産茜たまごの濃厚な卵黄があふれ、混ざり合う……。その緻密に計算された香りと味のハーモニーの核が、円盤型の大きなラヴィオリだ。個性豊かな素材の風味をエレガントに包み、心地よい一体感を生み出している。

お店があるのは風光明媚な神宮外苑内。新国立競技場のすぐ側に誕生したホテルのラグジュアリーなメインダイニングだ。

DATA

RISTORANTE＆BAR E'VOLTA／りすとらんて＆ばーえぼるた

住所
東京都新宿区霞ヶ丘町11-3 三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア1F
TEL
03-5843-1841
営業時間
モーニング6:30～10:00（LO9:30）
ランチ11:30～14:30（LO14:00）　カフェ14:30～17:00（LO16:30）
ディナー17:30～23:00（コースLO 21:00、カルト/ドリンクLO 22:00）
休日
無休
座席
121席
平均予算
昼平均：2,000円〜3,000円　夜平均：8,000円〜9,000円
アクセス
都営大江戸線　国立競技場駅から徒歩1分
駐車場
※要お問い合わせ

貝類のブジアーテは時価。シチリア産の上質なオリーブオイルをベースとした味付け。複雑な貝の旨みを活かしている

本場の魚市場にあるトラットリアのように、食材から調理法までフルオーダーできるのが魅力。空輸で直送された各地の新鮮魚介のなかから、今回は三重産スダレ貝や宮崎産ヒオウギ貝といった5種の活貝をセレクト。螺旋状のロングパスタである自家製ブジアーテと合わせ、ボンゴレ風のシンプルな味付けに。希少な貝の食べ比べを堪能しつつ、エキスが浸透したパスタも味わえる、都会では他に類のない贅沢なひとときだ。