Plan No.1737

岩瀬大二Iwsase Diji

日帰り

新たな発見を今日、経堂で。世界のワインを東京で飲み歩き

経堂（東京都）
予算：18,000円〜

・旅行する時期やタイミングにより変動いたします。あくまでも目安ですので、旅行前にご自身でご確認ください。

更新日：2023/06/30

ワインナビゲーター岩瀬大二

NY、ドイツ、東京スタイル。今日はワインを存分に

世田谷区の経堂は、実は個性が光るお店や飲食店の宝庫。今、経堂には世界のワインを扱うプロフェッショナルが集まっています。NY、ドイツ、それぞれのワイン専門店を訪れ、最後はユニークな産地もそろう酒場で乾杯。手の込んだ料理も味わいつつ、新たな世界のワインと出合う旅を！

スタートはここ！

SPOT.1

go-to wine shop&bar

SPOT.2

ドイツワイン専門Shop&Bar CASSIEL（カシエル）

SPOT.3

酒ワイン食堂今日どう？

Spot.1go-to wine shop&bar
Spot.2ドイツワイン専門Shop&Bar CASSIEL（カシエル）
Spot.3酒ワイン食堂今日どう？

経堂駅

徒歩約5分

SPOT1

スタイルまで味わう。それがニューヨークワインの楽しみ方

go-to wine shop&bar

3種を飲み比べできる「フライト」。外の風も心地よい

店長の後藤さんは来日する生産者の通訳も務めます

軽いおつまみと合わせてゆったりと

「ウォルファーエステート」のサマーボトルとNYワインの数々

日本における、NYワインのパイオニア的インポーター（輸入業者）「GO-TO WINE」が運営するショップ＆バー。近年、世界的にも注目を集めるNYワインを味わい、知ることはもちろん、現地のワインショップにいるかのような空間で過ごす時間が楽しい。NYワインの味わいを体感できる「フライト（3種の飲み比べ1,700円）」もおすすめ。

DATA

【住所】東京都世田谷区経堂1-26-15 石塚ビル1F
【TEL】 03-6413-7610
【営業時間】＜火～土曜日＞12:00～20:00
【定休日】日・月曜日、祝日
【料金】グラスワイン900円～

岩瀬大二のおすすめポイント

★ NYワインのエキスパートであり、長年のNY在住経験がある後藤さんご夫妻がプロデュース。まるで、ブルックリンの一角にありそうな雰囲気のお店です。また商店街の喧騒から別世界に足を踏み入れたかのような、開放的な緑の空間も素敵。ワイン自体の素晴らしさはもちろん、NYワインならではの楽しみ方や、現地のライフスタイルとワインの関係なども教えてくれます
★ 「NY」というと、NYC（ニューヨークシティ）のイメージが強く、一大消費地と思われがちですが、実はNY州は全米第3位のワイン産地。州は広大（北海道と九州を合わせたぐらいの面積）で、農業も盛ん。500弱ものワイナリーがあり、30種以上のぶどうが栽培されています。中心となる二大産地は、五大湖に近い北西部のフィンガーレイクスと、NYCにほど近い海沿いのロングアイランド。近年評価が高まり、世界的にも注目を集めています
★ この日にオーダーした、3種のみ比べ「フライト」は、そのNYの2大産地から。きれいな酸と、ほっと一息つける甘味が心地よいフィンガーレイクスの白「ドクター・コンスタンティン・フランクセミ・ドライリースリング」、6種類のぶどうをブレンドし、美しく仕上げたロングアイランドのロゼ「ウォルファー・エステートサマー・イン・ア・ボトル・ロゼ」、専門誌の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選出された造り手による軽やかでチャーミングなフィンガーレイクスの赤「ラモロー・ランディング T23 アンオークド・カベルネ・フラン」。いずれも梅雨時～初夏にかけての午後にぴったりなセレクトです
★ 客層もさまざまで、「日本最高峰の醸造科学科がある農大の学生さんや、70年代にNYで暮らしていたというおじいさん、ふらりと午後に一人でワインを楽しむ奥様。いろいろな方がワイン選びを楽しまれている。これも経堂ならではかなと思います」とのこと

徒歩約5分

SPOT2

楽しくドイツワインの扉を開き、深みにはまる

ドイツワイン専門Shop&Bar CASSIEL（カシエル）

オリジナルグラスもかわいい

ドイツの郷土料理「フラムクーヘン」

代表の森彩さん。店内のセラーにて

素敵な色合いとデザインの外観

「ドイツワインを日常の選択肢にしていただきたい」という思いから生まれたショップ＆バー。ドイツワインの通やプロ、日本在住のドイツ人のワインラバー（愛飲家）からも信頼される店。グラスワイン50ml、100ml、150mlの3サイズから選べるのもうれしい。

DATA

【住所】東京都世田谷区経堂1-18-6 カイテキアパートA号室
【TEL】 03-6413-7990
【営業時間】＜月・水～金曜日＞16:00～22:00（LO21:00）、＜土・日曜日・祝日＞16:00～22:00（LO21:00）
【定休日】火曜日
【料金】 2,000円～、グラスチャージ330円／1名、5名以上1650円

岩瀬大二のおすすめポイント

★ ドイツワインの通やプロが多く通うお店ですが、もちろん、ワインに詳しくなくても大丈夫。ここから世界が広がります。グラスワインはテイスティングにちょうどいい50ml、何種類か頼みたいときにいい100ml、好きなワインが見つかったときにぴったりな150mlの3サイズから選べます
★ この日にオーダーしたワインは、お店の定番、スッキリ辛口の白ワイン「ジルヴァーナー（メイン画像）」と、同じくスッキリ系の「リースリング」、日本人女性醸造家がドイツで造るエレガントながらフレンドリーな「シュペートブルグンダ―（ピノ・ノワール）」。100ml以上は小さなおつまみ付きです
★ また、メニューに猫ちゃんのイラストが付いたワインは、料金の一部が保護猫シェルターに寄付されます。ボトルオーダーは店内のセラーで自由にセレクト。あれこれ悩んだり、ジャケ買いで選ぶのも楽しいものです
★ まず食していただきたいつまみは、ドイツの定番「フラムクーヘン」。4種ある中から「ベーコン（パンチェッタ）＆オニオン」をオーダー。サクッとした食感、でも時々モチっと。サイズは大きめですが、味わいは軽やかでワインと一緒についもう1枚……
★ 「フラムクーヘン」は、旬の素材を使ったものなど季節ごとのスペシャルも。初夏からは夏野菜を使用したものも登場します。スッキリしたドライな白ワインと合わせてみたい。「ドイツ料理ににこだわらず、お店のドイツワインに合わせることを第一に」と多彩なフードが並びます
★ 代表の森彩さんは大学卒業後、百貨店に就職。その赴任先がドイツでした。ここでドイツワインとの運命の出会いがあり、11年の在住を経て帰国後、2019年にご夫妻で開店。ドイツワインを明るく楽しく伝えるYoutubeから、プロや資格取得を目指す人のためのキット販売まで、ショップ＆バーにとどまらない活動もされています。ドイツワインを知ってもらいたい、楽しんでもらいたいという素晴らしき情熱に乾杯

徒歩すぐ

SPOT3

攻め攻めのワインリストで本格ワインを気軽に

酒ワイン食堂今日どう？

フレンドリーで知識豊富なスタッフさん

多彩なワインに日本酒！

奥の皿が豚の角煮。1串で違う調理法という手間をかけた逸品

大衆酒場の定番“コの字カウンター”も不思議とおしゃれ

「大人のファミレス」がコンセプトの酒場。ワインと日本酒を飲みながらおいしい料理を気軽に楽しめる。ワインはグラス8種類、ボトルは20種類以上、日本酒やハイボール、ユニークなサワー類も多彩。看板メニューで数量限定の「豚の角煮」と「牛ほほ肉の煮込み」は必食。

DATA

【住所】東京都世田谷区宮坂2-19-1
【TEL】 050-5456-3736
【営業時間】＜月～金曜日＞17:00～23:00、＜土・日曜日＞12:00～23:00
【定休日】不定休（事前要確認）
【料金】グラスワイン550円～、合計金額2,000円～、

岩瀬大二のおすすめポイント

★ グラスワインは、王道カリフォルニアやフランスのほか、南アフリカ、ギリシャ、ジョージア、宮崎、ルーマニアなど、ユニークな品ぞろえ。通は産地の面白さを、ワインに詳しくない方は好みで！ワイン、日本酒ともに知識豊富でフレンドリーなスタッフさんと楽しく相談しながら、ワインとの新しい出合いを楽しみましょう
★ ちなみにメイン画像に写っているワインは、宮崎「津野ワイナリー」のキャンベルアーリーというぶどうを使ったワイン。大人のストロベリーキャンディと言いたくなるかわいい果実味と、健やかな酸、ホロ甘さに清涼感のあるほろ苦さ。和系の食材との相性も〇
★ フードは王道の酒場メニューから、アイデアものの和洋の組み合わせなど多彩。マスカルポーネチーズに黒豆を練りこんだ、そのものずばりの「黒豆マスカルポーネ」は、甘みと酸味のコラボがたまらないおいしさ。また、カツオ節と名店の塩をブレンドしたフライドポテト「カツオポテト」など、シンプルに見えて手の込んだつまみも秀逸です。いろいろなタイプのワインを合わせたくなり、どうにもお酒が止まりません
★ 入りやすい入口、店内デザイン、そして活気がありながらも絶妙な距離感のカウンターも魅力。大衆酒場の楽しさがありながら、バー的なゆったり感もあります。ダジャレのような店名で、メニューも遊び心いっぱい。ですが、酒もフードも本気が伝わってきます。ニューヨークに浸り、ドイツを知り、そしてこちらで今日の復習を気軽におしゃべりしながら……という間に、また新しい扉が開いてしまいそう