世界三大スープのひとつに数えられる「トムヤムクン」や青唐辛子を使った「グリーンカレー」など、タイ料理には辛いイメージがつきもの。ですが、一見辛い料理の中にも、酸味や甘味、塩味、ナンプラーなどの旨味など、たくさんの味が絡みあっており、その複雑さがタイ料理の醍醐味。地方によって味が異なり、マイルドな北部、辛味と塩味が強い東北部、魚介類をたっぷり使った南部、その全ての味の影響を受けた中央部。どの地方もそれぞれの良さがあります。
暑い夏に汗をかきながら食べるイメージのエスニック料理ですが、実はタイ料理・ベトナム料理・インド料理など、冬もおすすめなんです。しゃぶしゃぶのような「タイスキ」や、あっさり味のスープと米麺の「フォー」、サフランやシナモンなど体を温めるスパイスを使った「インドカレー」など、体がポカポカしてくる、個性豊かなエスニック料理をご紹介します。
米麺を使った「フォー」やライスペーパーで野菜やエビを包んだ「生春巻き」。優しい味と、たっぷりの野菜やハーブで人気が高いベトナム料理は、中華料理とフランス料理の影響を受けつつ、独自の発展を遂げました。フランスパンにハムやなます、香辛料を挟んだ「バインミー」と呼ばれるサンドウィッチはその代表例。タイと同じく、地方によって味が異なり、北部は塩や醤油をベースにした塩辛い味、中部は唐辛子を使った辛い味、南部は砂糖を使った甘辛い味となっています。
ターメリックやコリアンダーシードなど、多彩なスパイスを使うことで知られるインド料理ですが、地域や民族、宗教、ベジタリアンとノンベジタリアンなどがあり、その味は様々。例えば、南部と北部の違いを説明すると、北部の主食はナンやチャパティなど小麦粉を使ったものですが、南部は米が主食。カレーも、北部は牛乳が使われたトロッとした固さで、具はチキンやマトンなど肉類が主流。対する南部は水分が多くシャバシャバとしたカレーで、具は豆や野菜、海鮮類が使われることが多いようです。
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「クルワンプルーン」とは、タイのレストランや食堂に行くと必ず置いてある調味料セット。魚醤の「ナンプラー」、お酢の「ナムソム」、砂糖の「ナムターン」、唐辛子の「プリックボン」の4種類からなります。タイ料理は、出てきたものをそのまま食べるのではなく、調味料を混ぜて自分好みにして味わうのが醍醐味なんです!
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「ヌクマム」は魚と塩を発酵させて作った、いわゆる「魚醤」。タイのナンプラーや日本のしょっつると似ています。料理の味付けはもちろん、つけダレや、ご飯にかけて食べる人もいるほど、ベトナムの人にとって欠かせない調味料。ヌクマムはベトナム語で「Nuoc Mam」と書き、Nuoc」は水と国家、「Mam」は塩辛を意味します。
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スパイスがたくさん必要、と考えられがちなインド料理ですが、あらかじめハーブや香辛料を調合したスパイスミックスの「マサラ」を知っていますか? インドの各家庭には、必ず独自の調合をしたマサラが置いてあるといわれ、スーパーにも様々な種類が並んでいます。マサラがひとつあれば、本格的な味が出来上がり、というわけです。
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