北アルプスの雄大な自然に囲まれた飛騨高山の地に湧く温泉。江戸時代の面影を残す古い町並みは、全国的にも有名な観光地です。
1989年と1993年に、北アルプスの雪どけ水が高山市の市街地2カ所で湧出し、あわせて「飛騨高山温泉」と呼ばれるようになりました。現在では9つの源泉を持ち、その源泉ごとに湯質が微妙に違うため、30カ所を超える宿ごとに違うお湯を楽しむことができます。
飛騨高山温泉がある高山市は、岐阜県の北部、飛騨地方の中央に位置し、市の中心部を流れる宮川の東部には城下町の面影を残す古い町並みがあり、2地区が伝統的建造物群保存地区に指定されています。また、2カ所で行われる朝市は、地元の人たちと触れ合える人気のスポットで、春と秋の高山祭はユネスコ無形文化遺産です。
シチュエーション別
総合評価
5.0
5.0
車でちょっと遠出して「新穂高ロープウェイ」へ。標高2156mにある展望台からは北アルプスの絶景が広がります。
5.0
高山祭の屋台をはじめ、国指定重要文化財の建造物をめぐって、飛騨の匠の技の素晴らしさを感じてみては。
5.0
高山を起点に荘川から白川郷へドライブ。途中の御母衣ダムは、湖面の眺めが美しい絶景スポットです。
4.5
陣屋前広場と宮川沿いの二カ所にある朝市をまわって、地元の人たちとの会話を楽しみながら買い物を。
5.0
レンタル着物でちょっと気取って、情緒ある古い町並みをそぞろ歩きすれば、風景にしっとり溶け込めます。
4.5
飛騨高山にはペット同伴可の観光施設や食事処があります。朝市や古い町並みを一緒に散歩しましょう。
泉質は主に単純温泉で、弱アルカリ性の無色透明な湯は優しい肌ざわり。一方、炭酸水素塩泉は、とろりとした質感。自家源泉を用いた宿もあるので、微妙な湯質の違いを楽しむことができます。主な効能は、神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、冷え性、疲労回復など。
温泉水1kg中の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものが単純温泉。やわらかな肌触りで、肌への刺激が少ないのが特徴です。このうちpH8.5以上が「アルカリ性単純温泉」で、湯上りに肌がすべすべとした感触になるため、“美肌の湯”と呼ばれています。ほぼ全国各地にありますが、代表的な温泉地には岐阜県の下呂温泉、愛媛県の道後温泉などがあります。
温泉水1kg中に1,000mg以上の含有成分があり、重炭酸ソーダの含有量が340mgを超える泉質を炭酸水素塩泉と言います。肌の角質や毛穴の汚れをとる働きがあることから、美肌効果が高い泉質です。また、入浴すると石鹸で洗ったようにさっぱりすることから“清涼の湯”とも呼ばれています。飲用できるところも多く、便秘や膀胱炎の改善や予防にも期待できます。温泉地は、秋田県の乳頭温泉や神奈川県の強羅温泉があります。
〒506-0011岐阜県高山市本町
JR高山駅下車
中部縦貫自動車道高山ICから車で約10分
周囲を山に囲まれ、自然の恵みあふれる飛騨高山では、伝統の郷土料理や地元グルメなど、ここならではの食に出合えます。飛騨の郷土料理「朴葉みそ」をはじめ、肉の甘みがとろけるような飛騨牛、高山ラーメン、飛騨そば、漬物ステーキなど、思う存分味わいましょう。
江戸時代に幕府直轄地となり、飛騨国の中心地として栄えた飛騨高山。市街地には、当時の面影を残す古い町並みや、飛騨の匠の技を目の当たりにできる建築群など見どころがたくさんあり、周辺にも「飛騨民俗村 飛騨の里」や「東山遊歩道」といった趣深いスポットが点在しています。