古くから人々を癒してきた名湯、草津温泉。江戸時代には、年間1万人を超える来浴者が往来し、「草津千軒江戸構え」と詠われるほどのにぎわいを見せました。徳川八代将軍吉宗も、この草津の湯を江戸城まで運ばせて入浴したと伝わっています。現在も、重厚な和風旅館や、各部屋で露天風呂を楽しめる宿、大浴場が魅力のホテルなど、さまざまな宿が立ち並んでいます。自然豊かな周辺地域には、高原リゾートの雰囲気を堪能できるホテルやペンションもあるので、シーンに応じて選びましょう。
旅色おすすめ草津温泉一覧
数ある草津温泉の中でも良質とされる「湯畑」から徒歩約4分、その源泉を引いた温泉旅館。2つの大浴場を始め、ウッドデッキを設えた多彩な露天風呂や2つの庭園貸切風呂などで、温泉三昧の贅沢な時間を堪能できる。食事も充実していて、大鍋料亭「喜楽亭」、料亭「喜和味」、メインダイニング「喜望峯」、「部屋食」の4つの場所で、それぞれ厳選された4種類の“喜び会席”を味わえる。地元・群馬産の食材にこだわった究極のおもてなし料理を満喫しよう。客室は7タイプあり、旅のシーンや人数に合わせて利用しやすいのも嬉しい。
カジュアルフレンチが評判の、草津温泉屈指の老舗ペンション。5つの貸切風呂では、100%源泉掛け流しの草津温泉の名湯に浸かれるのも宿の自慢だ。いずれも無料で予約不要。プライベートな空間で、3密を回避して湯浴みを満喫できる。樽風呂、岩風呂、洞窟風呂の3つの半露天風呂と、2つの洋風内風呂からなる5つの貸切風呂では、それぞれ異なった趣を愉しみながら、いつでも好きな時に好きなだけ湯浴みを堪能しよう。
温泉街の中心にある湯畑から徒歩約3分。それでいて街のざわめきを隔て静かな趣で客人を出迎えてくれる。「金みどり」は、古くから湯治場として栄えた名湯・草津温泉で120年の歴史をもつ老舗旅館。落ち着きある客室で心を解し、四季薫る露天風呂で名湯に癒され、旅館会席の優しい味わいに満たされたら、色浴衣をまとって散策へ。湯畑に立ち込める硫黄の香り、温泉街を行き交う下駄の音色。そして、古き良き時代の面影を随所に残す昔心の宿に帰り着く。旅情に浸れること間違いなしだ。
大正4年に創業した、草津の象徴である「湯畑」にも近い老舗温泉旅館が、2016年、100周年を機にリニューアルされた。江戸時代に「君子の湯」と命名された、「草津12湯」の一つに数えられる自家源泉を引き継ぐ。名湯・草津温泉といえども、自家源泉の宿は非常にまれだ。また、全4室のこぢんまりとした宿ならではのアットホームな雰囲気や、繊細なおもてなしも心地よいと好評。料理長でもある宿主が、馴染みの農家や各地へ足を運んで仕入れる、厳選食材を使った料理も評判が高い。
香がたかれ、水の打たれた石畳の玄関、四季折々の風情をみせる庭園、廊下の片隅や踊り場などにさりげなく生けられた季節の花。日本情緒が漂う空間には上質な大人の旅時間が流れる。純和風の数寄屋造りの客室には落ち着きある調度品が配され、庭園付きの客室からは春はれんぎょう、しゃくなげ、紫つつじなどの山花が可憐に咲き競い、秋には楓の紅葉が訪れる人の心を和ませる。春夏秋冬の景色を愛で、老舗「ての字屋」ならではの配慮の行き届いた極め細やかなもてなしに心委ねよう。
美しい石楠花庭園をもつ、木造建築の粋を集めた和風旅館「望雲」は、十返舎一九をはじめ、数々の文人に愛された老舗温泉旅館だ。草津温泉の中心地にある宿の湯は、「西の河原」「万代鉱」の2つの源泉から引かれた良質な天然温泉で、湯治の醍醐味と、その豊かな効能を求めて定期的に訪れる人も多い。夕食は、すべて部屋食、もしくは木の温もりある和モダンな個室の食事処で提供。「上州牛」など贅沢な地場産の肉や魚、地元で採れた新鮮な野菜や山菜を、ゆったりとしたプライベート空間で満喫できる。
遠くに望む白根の山並み。広大な自然林が野趣あふれる庭となる。自然に寄り添い、季節に抱かれる木造りの宿「つつじ亭」。5000坪の敷地に、客室はわずか10。4つの離れがある「右近」と6つの客室がある「左近」の2棟は、適度な距離を保って渡り廊下で結ばれ、プライベート感を確保。源泉掛け流しの名湯と極上の懐石料理でもてなす料亭旅館でありながら、まるで個人別荘で寛ぐようだ。ただ静かに時を過ごすことが難しい今の時代に、ゆっくりと流れる贅沢な時間をもたらしてくれる。
草津温泉のシンボル「湯畑」から徒歩約12分、森に囲まれた全12室のペットと泊まれる旅館。客室のうち11室は、10畳和室に8畳のリビングスペースが付き、広々とした空間だ。リビングスペースにはペット用のクロスが張られており、ペットも滑りにくい。また、1室だけの和洋室は、洋間に2台のベッドが置かれた、和モダンの落ち着いた雰囲気。各客室にはペット用ケージがひとつ用意されている。ペットは1つの客室に2匹まで。
2020年10月、草津温泉の旅館「喜びの宿 高松」の姉妹館としてオープン。数多い草津温泉の源泉の中で最も有名な“湯畑源泉”から引いた湯が愉しめる温泉ホテルだ。コンセプトは、“和と洋を和える”。全室バルコニー付きの客室は、モダンな内装と機能性を追求した快適な空間となっている。さまざまな客室タイプを揃えており、その中にはルーフテラスに設えた露天風呂で“湯畑源泉”の湯浴みが満喫できる贅沢な客室も。草津温泉でワンランク上のひとときを過ごしたい人におすすめの湯宿だ。
天下の名湯で知られる草津に佇むリゾートホテル。木立に囲まれた閑静な高原リゾートと、薬効豊かな草津温泉を堪能できる贅沢がここにある。宿自慢の檜大浴場と露天風呂は、チェックアウトまで好きなだけ満喫できるのが嬉しい。温泉で疲れた体をほぐした後は、徒歩圏内にある「西の河原公園」や「湯畑」までの散歩がおすすめ。また、食事は板長渾身の和懐石料理をいただこう。近くで採れたタラの芽やワラビなど、旬の食材を使った山菜料理や、上州牛のメニューが好評だ。ゆったりと寛げる宿なので、リピーターが多い。
日本有数の酸性度を誇る草津温泉。国内外から多くの人が訪れる草津温泉の自然の力を、よりダイレクトに感じることができるネイチャーリゾートでは、心からリラックスできるコンテンツを用意している。客室は、草津温泉の中でも希少な源泉“わたの湯”を、部屋でじっくりと堪能できる「温泉半露天風呂付和室ツイン」など、3種類の部屋を用意。ハーブを取り入れた食事では、料理長がこだわり抜いた食材を、自然を眺めながらいただける。記念日や大切な日に、ゆっくりと過ごしたい人におすすめだ。
温泉街の散策や湯めぐり、周辺の大自然など、魅力にあふれた草津温泉ゾーンのスポットを紹介します。
幅広い効能を謳う名湯草津温泉では、日帰りでの湯めぐりもさまざまに堪能できます。
重厚な和風旅館から高原リゾートらしいホテルまで、草津温泉の魅力を味わえる宿がずらり。
清冽な水で打った信州蕎麦や上州特産の豚肉料理が名物で、食べ歩きグルメも充実しています。
温泉地らしい情緒と高原リゾートの顔を持つ草津温泉。あなただけの楽しみ方を探してみましょう。